マイクロパトロン
「パトロン」と言えば遥か昔、ルネサンス期におけるメディチ家を思い出してします僕ですが、巷では『マイクロパトロン』なるビジネスモデルが話題です。別名『クラウドファンディング』とも言われるこのビジネス。ようは誰かが「○○を作りたいので資金プリーズ!」と言ったところに、「全額は出せないけど少しなら出せるよ」というパトロンさんが何人も集まって、結果的に「資金が集まったよ!これで○○が作れるよ」というようなスキームになっています。その際、あくまで借金ではなく、投げ銭的なのがミソです。そこがパトロンたる所以。
クラウドファンディングが成り立つようになったわけ
実は私、先日某所で行われたイベントにて
Grow!のカズワタベ氏、
CAMPFIREの家入氏、石田氏のパネルディスカッションを見に行ったのですよ。Grow!、CAMPFIREと言えば日本を代表するマイクロパトロンプラットホームなわけで、実に興味深いお話が聞けました。
表題の「マイクロパトロンが成り立つようになったわけ」について、カズワタベ氏はソーシャルメディアの普及が大きいと仰っておりました。要する、誰かが「○○を作りたい」と言う声がソーシャルメディアを通して広く伝播し、パトロンさんの目につきやすくなったというのが大きい、というわけ。なるほど。それは大きいかもしれないです。
CAMPFIRE (
http://camp-fire.jp/ )
クラウドファンディングを利用するメリット
単純に資金がもらえるのだから、それだけで大きなメリットと言えるだろう。そして資金がもらえない、集まらない場合は、起案した内容が世の中に受け入れられないということで、結局作っても売れない、広まらないという予備調査にもなると思う。認められて資金を得た場合は、少なくとも何人かは購入してくれるのが決まったようなもんで、その点でもリスクは軽減される。
国内クラウドファンディング業界で頭二つくらい抜き出た「CAMPFIRE」
『Kickstarter』的クラウドファンディングサービスにおいて国内では『CAMPFIRE』が抜け出た感があります。スポーツ特化型などのジャンル特化型クラウドファンディングサービスはいくつか出てきてますが、プロダクト中心とした幅広いジャンルをカバーするクラウドファンディングとしては『CAMPFIRE』で決まったかなぁという印象があります。収益化という部分で難しいような気もしますが、ペパボさんによる出資などもあり、今後さらに発展するかもしれません。
昨今様々な企業がクラウドファンディングに参入していきています。テレビ系、ネット系、様々です。しかし、依然としてキャンプファイヤーが国内クラウドファンディングサービスではトップでしょう。増資など大胆な動きが今後あるかもしれませんね。